2026/02/09 20:05
節分も立春も過ぎ、
暦の上では春。

けれど北国の暮らしは、
まだ雪に左右され、
寒さに気持ちまで縮こまってしまいます。
「冬は楽しみがない…」
それが、いつの頃からか
私たちの口癖でした。
それこそ、
薪ストーブとコーヒーに出会うまでは。
薪ストーブの前に座ると、
身体が芯から、ゆっくり温まっていきます。
熱せられたストーブから伝わる
輻射熱と、遠赤外線のやさしい熱。
空気を暖めるだけではなく、
身体の内側までじんわり届き、ストーブの前から動きたくなくなります。
焚火焙煎の炎もまた、
一定ではなく、
強くなったり、弱まったり、
常に揺らぎながら燃えています。
その揺らぎの中で、
豆は急がされることなく、
少しずつ熱を受け取っていく。
表面だけでなく、
内側までゆっくり火が入り、
豆がもともと持っている甘みや香りが
静かに引き出されていきます。
春は、もうすぐそこ。
もう少しだけ、
冬の楽しみを味わいながら、
ゆっくり春を待ちたいと思います。

